福岡県大牟田市にある私立の中高一貫校「明光学園中学校・高等学校」が、2027年4月から男女共学化されることが正式に決まりました。運営母体も学校法人国際医療福祉大学へ移管され、校名は「国際医療福祉大学附属明光中学校・高等学校」に変わります。2026年8月10日に記者会見が開かれ、新校長には前太宰府市長の楠田大蔵氏が就任することも発表されました。
73年の歴史を持つ女子校が転機に
明光学園は1952年の開校以来、福岡県筑後エリアで唯一の女子校として中高一貫教育を続けてきた伝統校です。しかし近年は少子化や進学ニーズの変化により定員割れが続き、現在の全校生徒数は209人(中学70人、高校139人)にとどまっています。

明光学園 制服(共学前)
学校法人明光学園は持続的な教育環境の維持を目指し、約2年前から学校法人国際医療福祉大学に協議を持ちかけ、経営移管を含めた検討を開始しました。2026年7月31日付で文部科学省の認可が下り、法人合併を経て新体制に移行することが正式に決まりました。
運営は国際医療福祉大学グループへ
新たな運営母体となる学校法人国際医療福祉大学は、全国5カ所に医学部・薬学部などを持つキャンパスを展開する医療系の大学グループです。同グループの学校法人高木学園は、2026年春から福岡国際音楽大学も運営しています。
記者会見に出席した高木邦格理事長は、音楽大学の講師による授業などグループの強みを生かした教育に意欲を示し、「幅広い進路を生徒たちに提供していきたい」と述べました。また校名に「明光」を残した理由については、「私自身、非常に良いイメージを持っていた。卒業生やご父兄の気持ちを考えたときに『明光』の名は残したほうがいいと判断した」と説明しています。
新校長は前太宰府市長・楠田大蔵氏
新校長に就任する楠田大蔵氏は、福岡県筑紫野市出身で東京大学卒業後、住友銀行を経て衆議院議員を3期務め、鳩山由紀夫内閣・菅直人内閣では防衛大臣政務官を務めた経歴を持ちます。2018年から太宰府市長を2期務め、2025年6月に次期市長選への不出馬を表明していました。
記者会見で楠田氏は「子どもたちが可能性を追求できるよう全面的にサポートする。こうした方針は大学とも、これまでの明光学園とも一致するものと考えている」とコメントしました。「優秀で意欲のある生徒に来てもらうため、学びやすい環境を整えていきたい」と抱負を語りました。
新制服とコース再編の中身
会見ではグレーを基調とした新しい制服も披露されました。共学化に伴い、男女双方の生徒が着用できるデザイン・構成になるとみられますが、細かな仕様(ブレザーかスカート・スラックスの選択制かなど)については、現時点で報道されている情報以上の詳細は明らかになっていません。正式な制服の全容は、今後の学校からの発表を待つ必要があります。

共学前
教育体系も新体制に合わせて再編されます。
- 中学校:1年次後半から習熟度別授業を導入し、2年次からは「先取りコース」と「標準コース」の2コース制へ移行します
- 高等学校:普通科の中に、難関大や医学部を目指す「アカデミックコース」、国公立・私立・海外大学など幅広い進路に対応する「コアコース」、専門教育と一般教育を両立する「クリエイティブアーツコース(音楽・美術)」の3コースを設置します
大学グループの強みを生かした多様なカリキュラムや内部進学枠の整備を通じて、教育環境の充実を図っていく方針だということです。
まとめ
73年間女子校として歩んできた明光学園が、2027年4月に共学化と法人合併という大きな転換点を迎えます。少子化に直面する地方の私立中高一貫校にとって、大学グループ傘下での再編は一つの生き残り策とも言える事例です。新校長に元市長を迎える異色の人事も含め、今後の生徒募集や地域の反応に注目が集まりそうです。制服やコース詳細など、続報が入り次第あらためて紹介します。
共学化の波は続きますね。

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